高齢になってもアクティブに!整形外科医が教える、ロコモティブシンドローム対策と予防法
2025-08-14

婦人公論.jp
「もう年だから…」と諦めていませんか?それは大きな間違いです!整形外科医が警鐘を鳴らす、ロコモティブシンドローム。これは、運動器の障害によって、立ち座りや歩行などの移動機能が低下した状態を指し、日本整形外科学会が2007年に提唱した概念です。
超高齢化社会が進む日本において、ロコモティブシンドロームになる方は年々増加の一途を辿っています。多くの方が「ある日突然」なるイメージをお持ちかもしれませんが、実際には加齢に伴い、じわじわと機能が低下していくことが特徴です。
ロコモティブシンドロームは、病気を発症したり、深刻な症状が現れたりする「未病」の段階から対策を講じることが重要です。なぜなら、一度機能が低下してしまうと、回復は困難だからです。
ロコモティブシンドロームの主な原因
- 運動不足:筋肉量の減少や関節の可動域制限につながります。
- 骨粗鬆症:骨折のリスクを高めます。
- 関節リウマチなどの変形性疾患:関節の痛みや可動域制限を引き起こします。
- 内臓疾患:糖尿病や心臓病などが、ロコモティブシンドロームのリスクを高める可能性があります。
今日からできる!ロコモティブシンドローム対策
- 適度な運動習慣:ウォーキング、ストレッチ、筋力トレーニングなど、無理のない範囲で継続することが大切です。特に、下半身の筋力トレーニングは効果的です。
- バランス能力の向上:転倒予防のために、バランスを意識した運動を取り入れましょう。片足立ちや、不安定な場所での歩行練習などが有効です。
- 栄養バランスの取れた食事:カルシウムやビタミンDなど、骨や筋肉の健康に必要な栄養素を積極的に摂取しましょう。
- 定期的な健康チェック:整形外科を受診し、運動器の状態を定期的にチェックしてもらいましょう。
「もう年だから…」と諦めるのではなく、できることから少しずつ取り組んで、アクティブな毎日を送りましょう!整形外科医からのメッセージは、私たち一人ひとりの健康意識を高める良い機会となるはずです。