大阪城外堀で相次ぐ魚の大量死!原因は溶存酸素不足?専門家が解説
2025-08-13
毎日新聞
大阪城外堀で魚の大量死が発生
大阪城(大阪市中央区)の東外堀で、13日、大量の魚が死んでいるのが発見されました。コイなど数十匹が水面に浮き、異臭も漂っているという状況です。大阪城公園を管理する大阪城パークセンターに午前9時頃、「堀で魚が大量に死んでいる。臭いがする」という連絡が入りました。
溶存酸素不足が原因か?専門家の見解
府立環境農林水産総合研究所生物多様性センターの相子伸之センター長が現地を調査しました。相子センター長によると、今回の大量死の原因は、水温の上昇によって水中の微生物が活発になり、水中の酸素を消費した結果、溶存酸素が不足した「酸欠」が考えられるとのことです。
水温が上昇すると、水中の有機物が分解される際に酸素を消費します。特に、外堀のような水質が不安定な場所では、急な水温上昇が酸素不足を引き起こしやすくなります。今回のケースも、同様のメカニズムが働いた可能性が高いと考えられます。
今後の対策と注意点
大阪城パークセンターでは、水質検査を実施し、原因の特定と再発防止策を検討しています。今後、同様の事態が発生しないよう、定期的な水質モニタリングや、必要に応じた酸素供給などの対策が講じられることが期待されます。
市民の皆様におかれましても、大阪城外堀の環境変化に注意し、異臭や異常な魚の行動に気づいた場合は、大阪城パークセンターにご連絡ください。大阪城の貴重な生態系を守るため、ご理解とご協力をお願いいたします。
まとめ
大阪城外堀で発生した魚の大量死は、溶存酸素不足が原因である可能性が高いです。今後の対策により、再発防止と生態系の保全が期待されます。